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製版技法の種類と簡単な説明

 スクリーン製版技法は、大ききくカッティング技法、ブロッキング技法、写真技法があります。
製版技法は、表現効果、目的、経済性、技術の難易度などによって決めます。もっと細かくいうと、スクリーン生地や、インクの種類、版の再生の可否なども考慮します。
一番は、自分の表現したい効果が得られる製版方法をとることが大切です!

カッティング技法

 この技法は、もっともオーソドックスな技法で、ニス原始を使った技法が主流だったらしい。しかし今では、表現範囲が広く、応用がきく写真技法がとって変わっている。
カッティング技法には、原始タイプとフィルムタイプの二つに分けられます。原始タイプは、原始自体安価であるが、張り付けにアイロンを使うので、スクリーン生地はシルクがベストといえる。フィルムタイプは、高価であるが、スクリーン生地は選ばないし、手間が原始タイプよりかからない。
カッティング技法の原理は、原始なりフィルムをカットしたものをスクリーンに張り付け、その張り付けた部分が目止めされる。そして目止めされなかった部分からインクが押し出され図柄が印刷される。

ブロッキング技法

 この技法は、スクリーンに直接的に目止めしていく方法で、描画剤で、スクリーンに直接ポジティブなデッサンをし、バケットかスキージで目止め剤を塗ります。目止め剤が乾いたら、溶剤で描画剤を溶かして出来上がります。つまり描画剤でデッサンした部分からインクが押し出されるわけです。版の再生が容易におこなえます。
ブロッキング技法は、大きく3つの製版方法があります。線や文字のエッジは、はっきりしませんが、逆に描画材料のタッチを生かした作品を作ることができます。

写真技法

 この技法は、他の製版技法と比べて、かなり精密な図柄の表現が可能です。この方法を用いると、濃淡の階調のある原稿でもアミ点を使って表現できます。ただし、アミ点で再現できるのは、30〜60線の間が適当です。
直接スクリーンに感光乳剤を塗り、ポジフィルムを焼き付ける直接法といったんポジをフィルムに焼き付けてスクリーンに貼り付ける間接法、そしてその中間で、スクリーンに感光剤をぬり乳剤フィルムをはる直間法の3種類があります。
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