昨年12月に、私がホームページを制作してから、電子出版の環境もずいぶん変わってしまいました。たった半年とは言え、コンピューターのソフト・ハード共に目を見張るばかりの進歩ぶりです。この巻頭文も初版のものでは陳腐この上ないしろものとなってしまい、ここに新たに書き直す次第です。

 当初、電子出版イコール電子書籍ぐらいの意識しかなかった私でしたが、他のホームページや私への感想メールなどから、実にいろいろな形態があることを教えていただきました。電子メールによるデジタルデータの配信サービスもその一つでしょうし、当初、コンピューター関連の内容がほとんどであった「電子雑誌」の分野でも、一般的な情報を提供するものも現れてきました。(例えば、大日本印刷(株)提供の「Club−”D”」)。電子書籍の出版では、電子書店パピレスがあります。
現在、まだ珍しい存在であるこれらの電子出版が、ちょうどラジオやテレビが普及してきたように、近い将来ごく一般的になるのではないかと思われてなりません。


ただ、これらの技術の進歩が本当の意味でその価値を発揮するのは、情報を入手する上で弱い立場にある人をサポートできる点であるということを忘れてはいけないと思います。特に視覚障碍者にとっては、電子テキストデータを音声で聞いたり、点字に変換して利用したりすることが情報獲得のための主要な手段の一つとなっています。 したがって、インターネット上のホームページも、視覚障碍者はもちろんのこと誰でもが読めるようにしておかなければなりません。(そのための指針が、「視覚障害者リソース・ネットワーク」の中にあります。)
WIN95を代表とするグラフィック主体の使用環境が普及する中、視覚障碍者のパソコン使用環境はますます厳しくなってきました。それでもそれにも対応したソフトなどが、徐々にではありますが、整備されつつあるのが昨今の状況です。
ネットワーカー諸氏のご理解とご協力をいただければ幸いです。


1997年6月23日第二版作成