「何もできないって何もしない・・・・一番ずるいよね」
と、園子は言った。
「そうなんだ」と思い直して、福岡銀行宮崎支店のカウンターの前に立った。
「すみません、酒井美紀のポスター、撮影していいですか？」
「どうぞ」と、ほぼ私の娘と同じくらいの女子行員の言葉。
写真を撮る後ろの方で、行員たちの言葉。「酒井美紀のポスター、撮るんだって」
いいじゃないか、一人でも多くの人に、酒井美紀を知ってもらうんだから。
自分のミーハーさに呆れながら、デジカメ片手に写したのだった。
’９７年春
’９７年秋
’９８年春
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