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駐車場のマナー

 ずっと以前から気になっていたことがある。駐車場のマナーのことだ。職場の職員駐車場では枠内に駐車できなかった車が枠外にあふれ、一度入ると夕方の終業時まで出られなくなることもある。車の数ほどスペースを確保できない側にも問題はあると思うが、とにかく枠は関係無しに空いているところから入れていくので、始業時には入り口まであふれ出さんばかりである。車で来たときは夕方まで出られない覚悟で駐車するのだ。そういう状況は仕方ないとしても、いざ仕事が終わって帰る頃になっても枠外に駐車している連中は一向に動かしには来ない。遅刻寸前に来る連中だから、5時になったらさっさと帰りそうなものだが、帰り際は余裕をかましているらしい。自分で動かして退路を開いても良いのだが、なんとも動かす数が多すぎる。すぐに出られるように最初から駐車場の入り口近くの枠外に停める人もいるが、これも感心しない行為である。自分さえ良ければの典型だ。

 子供の陸上の大会で宮崎の運動公園に行ったときもそうだった。駐車場の中でも、競技場に近いところには通路沿いに車が並んでいる。枠なんてあってないようなものである。少し歩くつもりになれば、離れたところにいくらでも場所は空いているのだ。駐車場のキャパシティ以外の理由で、自分の都合の良いところに停めるのはマナー違反の典型であると言わざるを得ない。スポーツを応援する資格なんて無いと思う。

 同じ日に食事に青島パームビーチホテルに行ったのだが、ここでも不愉快な思いをした。枠外の駐車禁止とペイントしてあるところにも、多くの車が停まっているのだ。確かにホテルの周囲に十分な駐車スペースを確保していないのも悪いのだろうが、道路を隔てて少し離れたところには専用駐車場がある。ここも少し歩けばそれで済むことなのだ。宮崎を代表する観光地の立派なホテルの玄関前でのことだから、関係者はもう少し配慮すべきだと思う。その場しのぎで目をつぶることで、その何倍もの来訪者の気分を害することになる。

 つい先日のことだったが、中体連の試合があったので市内の運動公園に出かけた。ここでも同じような光景を目にした。場内の競技場を取り巻く道路沿いには隙間もないほど駐車しているが、肝心の駐車場には数えるほどしか車がないのだ。それほど大きな施設ではないから、競技場のスタンドまで何百メートルも離れているわけではない。悲しいかな、こんな世知辛い世の中では、自分勝手にところかまわず停めるのが逆にマナーなのかも知れない。主催者側もマナー違反を解消しないと、試合を開始しないとか断固たる態度で臨むべきだと思うが、そんなことに目くじらを立てる方がおかしいのだろうか?

 そりゃ車から目的地まで歩く距離が短い方が良いに決まっている。できるだけ便利が良いところに停めておきたいのが人情と言うものだ。だからと言って、勝手に枠外に停めることは許されるわけではないだろう。自分でどうするって訳でもないので、こんなに熱くならなくても良いような気もするが、やっぱり許せんものは許せん。 

(00/6/23)