【サルにもわかる正規表現入門】
【その4】
今までのメタ文字は主に1文字を対象としていました。しかし、まとめて数文字単位で処理できると便利な場合があります。こんな時に便利なのが ( ) です。( ) は ( ) の中をグループ化してくれます。この機能は非常に強力ですので、知っていて損はないと思います。
正 規 表 現
が+ーん検索できる文字列の例
ががーん ががががーん がががーんこの例では、+ は直前の文字の1個以上の繰り返しなので、「検索できる文字列の例」のような文字列に合致します。
ところが、
正 規 表 現
(じゃ)+ーん検索できる文字列の例
じゃーん じゃじゃーん じゃじゃじゃーんこの例では、( ) が使用されていますが、 + の直前の文字というのは、従来の1文字ではなく、( )に囲まれた部分の文字列になります。
つまり、「じゃ」の1回以上の繰り返しということになる訳です。
また、
正 規 表 現
明日ぼく|わたしは帰宅します検索できる文字列の例
明日ぼく わたしは帰宅しますこの例では、「明日ぼく」「わたしは家に帰ります。」の文字列のいずれかが検索されますが、
正 規 表 現
明日(ぼく|わたし)は帰宅します
検索できる文字列の例
明日ぼくは帰宅します 明日わたしは帰宅しますこの例では、まず、( ) の中を先に処理します。つまり、「ぼく」か「わたし」のいずれかの文字列を選びます。そして、( ) の外の文字列をそのまま連結します。すると「検索できる文字列の例」のように、2通りの文字列が検索できるのです。