Lynxのオンライン・マニュアルの中のユーザーズ・ガイドの日本語訳です。訳者がコンピュータの専門家ではないので、誤訳のため一部意味のとおらないところもあると思います。原文と対照してください。
Lynxはキャラクター・ディスプレー(VT100や、PCやMacで動くVT100のエミュレータなど)用のWWWクライアントです。WWWの機能をほとんど網羅しています。LynxはHTML(Hypertext Markup Language)文書を表示します。HTML文書内のリンクは、ローカル・システムのファイル、リモート・システムの http, gopher, ftp, wais, nntp, finger, cso/ph/qiなどのサーバーのファイルに対しても有効に機能を発揮します。また、telnet, tn3270 rloginにもアクセス可能です。(LynxによってサポートされているURLの形式を参照)。現在のLynxのバージョンはUnix, VMS, Windows95/NT, 386DOS, OS/2, EMXで動作します。
LynxはWWWの情報にアクセスすることができます。また、ローカル・システムのアクセスだけを目的としたシステムを構築することもできます。例えば、Lynxはいくつかの大学で、キャンパス内の情報システム(CWIS: Campus Wide Information Systems)を構築するのに使われています。さらに、LynxはLANに限られたネットワーク・システムにも使うことができます。
Lynxでどんな文書を見ているときでも、オンライン・ヘルプは利用できます。'?'キーを押すか、'H'キーを押してください。(viに似せたキーバインディングを設定していないときは'h'キーを押します)。すると、ヘルプ・メニューを見ることができます。Navigating hypertext documents with Lynx というタイトルの節を見ると、ヘルプ・ファイルから、ナビゲーションの方法を知ることができます。
さらに、Lynxのキー・バインディング・コマンドの要約が、'K'キー(vi式のキーバインディングが設定されていないときは'k'キー)を押すと表示されます。
Lynxを起動するには、ターミナルのコマンドラインから、Lynxで表示したいファイルの名前と一緒にlynxと入力します。HTML文書やテキスト文書をLynxで表示する方法を下記に示します。
Unix
lynx filename
lynx /home/my-dir/filename
lynx ~/filename
VMS
lynx filename
lynx dua5:[my-directory]filename
lynx /dua5/my-directory/filename
lynx ~/filename
lynx sys$login:filename
lynx /sys$login/filename
Win32/DOS
lynx file:///filename
lynx filename
lynx c:/dir/filename
lynx //n/dir/filename
Lynxが起動すると、スクリーンは消去され、可能な限りのファイルの内容が表示されます。下矢印キーを押すと、次の画面が表示され、上矢印キーを押すと前の画面が表示されます。最初に表示するファイルが指定されていなかった場合、デフォールトのファイルが表示されます。(デフォールトのファイルは、Lynxをインストールしたシステム管理者が用意しているはずです。)
Lynxはローカル・ディスクのHTML文書ファイルを表示できます。ただし、そのファイルは、.html、.htm、 .shtml、.htmlx、.html3、.ht3 等の拡張子がファイル名の最後についている必要があります。HTML文書とは、他のファイルへのハイパー・リンクを作ることができる形式のファイルです。たがいに、ハイパー・リンクをたどることができる文書群をハイパー・テキスト文書と言います。ローカル・ディスクのファイルが上記の拡張子を持っていない場合、ターミナルのコマンドラインから、-force_html コマンドライン・オプションをつけてLynxを起動すると、ハイパーテキスト文書として表示することができます。
LynxでHTML文書を表示する場合、リンクは太字で表示されます。リンクのうち一つだけはハイライト表示されます。太字とハイライト文字については、ターミナルによって(ターミナルの設定の仕方によっても)表示のされかたが違います。反転文字、太字の活字、活字の色の違いなど様々です。Lynxはリンクの表示の仕方についてはとくに規定しません。
ハイライト表示のリンクが「選択リンク」です。この、「選択リンク」と関係のある文書は、右矢印キーか、改行キーを押すと表示することができます。「選択リンク」の位置は上矢印と下矢印キーで変更することができます。目的のリンクを「選択リンク」にしたら、右矢印または改行キーを押して、リンク情報を見ることができます。HTMLに記述されたリンク情報は、Lynxにどこのサーバーのどんな種類のファイルがリンクされているかを示します。
LynxはHTML文書を画面に表示する形に翻訳します。そうして、翻訳された画面の情報は保存されます。HTML文書のソースが保存されるわけではありません。次に同じリンクをたどったとき表示されるのはこの保存された画面になります。何かの理由で毎回新しいHTML文書のソースを取り込みたい場合は NOCASHE コマンドを使います。普通 'x' キーか 'X' キーに割り付けされています。使うときは、「選択リンク」をたどるときに、右矢印や改行キーの代わりに押してください。現在表示している画面を新しいものに更新したいときは、RELOAD コマンドを使います。Control-Rを押すと画面が更新されます。
Lynxがバイナリ・ファイルを見つけた場合、ユーザーにそのファイルをダウンロードするかどうか聞いてきます。ユーザーがそのファイルをダウンロードしたい場合 'D' キーを押します。Lynxはそのファイルを一時的に保存し、ユーザーに保存方法のオプションをきいてきます。標準的なオプションは Save to disk (ディスクに保存)です。このオプションはLynxが anomymous mode (匿名モード)で使用されているときは利用できません。付加的なダウンロード・モードは lynx.cfg ファイルに記述することができます。付加的モードとは、ダウンロードのときに kermit、zmodem、FTPなどのプログラムを利用することです。
Lynxを終了するには "q' コマンドを使います。'q' キーを押すと、「本当に終了して良いか」の確認メッセージがでます。終了して良いときは 'y' を押し、そうでないときは 'n' を押します。'Q'または、Control-D を押すと、確認メッセージを表示しないで終了します。
リモートファイルをLynxで見たいときは(リモート・ファイルとは、今Lynxを走らせているコンピュータとは異なるコンピュータに保存されているファイルのことです)、いちいちローカル・ファイルを表示する必要はありません。URLを利用すれば、いきなり目的のファイルをLynxで表示することができます。URLは一般に次の形式をとります。
PROTOCOL :// HOST / PATH
ここで
URL例を下記に示します。
URLはコマンドラインから下記の用に引数としてLynxに渡すことができます。
lynx http://kufacts.cc.ukans.edu/cwis/kufacts_start.html
Lynxはまた、URL情報の補完を行います。適当なURLの省略形をコマンドラインからLynxに渡してやると。正式のURLに変換します。例えば、
wfbr は次のように拡張されます。
http://www.wfbr.edu/
そして、
ftp.more.net/pub はつぎのように拡張されます。
ftp://ftp.more.net/pub
Lynxで対応しているURSの種類については、URL Schemes Supported by Lynx で詳しく述べています。
環境変数 WWW_HOME にファイル名を設定すると、Lynxを引数なしで起動したときに、そのファイルが表示されます。WWW_HOMEの設定のしかたは下記のようになります
VMSではキャッシュを利用するためには、ダブル・クオート(")が必要ですから注意してください。
ハイパーテキストのウェブ(蜘蛛の巣)の中で動き回ったり、リンクをたどったりすることをナビゲーションといいます。Lynxでは、ほとんど全てのナビゲーションを、矢印キーまたは数字キーだけで実行することができます。
+-------+-------+-------+ | 文書 | /|\ | 前 | 矢印キー | の | | | ページ| | 先頭 7| | 8| 9| +---------+ +-------+-------+-------+ | 前のリン| | | | | | クを /|\| | <--- | | ---> | | 選択 | | | 4| 5| 6| +---------+---------+---------+ +-------+-------+-------+ | 前の | 次のリン| リンク | | 文書 | | | 次の | |<-- 文書 | クを | | を -->| | の | | | ページ| | へ | 選択 \|/| たどる | | 最後 1| \|/ 2| 3| +---------+---------+---------+ +-------+-------+-------+
矢印キーと数字キー以外にも、ナビゲーションの補助をするいくつかの他のキーがあります。表示中の文書のナビゲーションを助ける「コントロール・キー」と「ファンクション・キー」の詳しい使い方は、Scrolling and Other useful commands で述べます。
その他の補助コマンドはリンクに関するものです。Lynxは、最初の文書のリンクから現在表示中の文書に至るまでのリンクのリストを持っています。このリストのことを History Page (ヒストリー・ページ)と呼びます。また、Lynxを起動してから現在までのたどった全てのリンクのリストを Visited Links Page (過去にたどったリンクのページ)とよびます。
History(ヒストリー)コマンドは通常 Backpaceキーまたは Deleteキーに割り付けされています。これらのキーを押すと、History Pageが表示され、最初のリンクから現在の文書に至るまでのリンクが全て表示されます。このヒストリー・ページに表示されたリンクは矢印キーで選択することによっていつでもたどることができます。
VLINKS(過去にたどったリンク)コマンドは、通常大文字の'V'に割り付けされています。このキーを押すと、Visited Links Page が表示されます。
MAIN_MEMU コマンドは通常 'm' または 'M' キーに割り付けされています。このキーをおすと、Lynxを起動したときの画面に戻ります。起動時に -homepage=URL オプションが指定されていると、指定されたページに移動します。
また、LISTコマンドは通常 'l' または 'L' キーに割り付けされていますが、このキーを押すと表示中の文書中のリンクだけを集めたリストを表示します。これらのリンクは矢印キーを使ってたどることができます。
iキーを押すと、インデックス・ページが表示されます。デフォールトのインデックスは世界中からWWWサーバーにアクセスが来たときにデフォールトで表示されるページのことを言います。しかし、このインデックスはシステム管理者によって変更できます。またコマンドラインから -index=URL のオプションをつけることによっても変更できます。したがって、インデックス・ファイルがどのファイルになるかは、Lynxの設定状態できまります。
アクセスに認証が必要なサーバーへのリンクをたどったときは、リンクスは自動的にユーザ名とパスワードをきいてきます。正しい情報を入力すると、そのサーバから情報を受け取ることができます。lynxはユーザ名とパスワードを覚えているため、2回目からのアクセスは自動的に認証が行われます。
表示したファイルを印刷、メールで送る、ディスクに保存する
表示中の翻訳したHTML文書や、普通のテキスト文書は 'p' コマンドでプリントすることができます。'p' キーを押しすと、プリント・オプション画面が出ます。プリントオプションの画面のメニューは設定によって違います。あるサイトではローカル・システムにlynxがアクセスするのに、特別のアカウントを設定しているときがあります。典型的にはこのアカウントはパスワードを必要としません。また、ユーザにアカウント入力を要求しません。その結果、このアカウントは"anonymous"(匿名の)アカウントとよばれます。そして、このアカウントのユーザは"anonymous"ユーザとみなされます。(anonymousユーザにはLynx使用上の制限がありますが)、ほとんどの設定で、全てのLynxユーザは(anonymousユーザを含めて)表示中のファイルの全体を自分自身のメールアドレスに送ることができます。
付加的なプリント・オプションも利用できます。たとえば、Lynxを自分自身のアカウントで使用しているユーザ(すなわち、いわゆる"non-anonymous"ユーザ)の場合、Save to a local file オプションで、表示されているドキュメントを自分自身のディスクスペースに保存することができます。この付加的プリントオプションは、lynx.cfg ファイルで設定することができます。
Save to a local fileのようなオプションでは、出力ファイルの名前を入力するようにプロンプトが出ることがあります。全ての出力ファイルのファイル名は、circular buffer(循環型のバッファ)に保存されます。そうして、以前に入力したファイル名は上下矢印で呼び出して再利用することができます。
注意。テキストファイルのコピーをとるときに、TABがSPACEに変換されるのを避けたい場合は、Download(ダウンロード)オプションを使う必要があります。
HTMLのソースを見る。HTMLを編集する
HTML文書をLynxで見るときに、'\'キーを押すと、HTMLのソース(翻訳していないHTML文書)を見ることができます。HTMLのソースを表示するときはHTML文書をサーバーや、ディスクから再ロードする必要があります。Lynxは翻訳したHTMLのソースは保存しないからです。HTMLのソースを表示しているときは、そのソースを他の文書と同じように印刷することができます。
Print Menu(プリント・メニュー)のPrin to a local file(ローカル・ファイルに保存) オプションを選択すると、ソース文書をディスクに保存することができます。したがって、ソース文書のローカル・コピーを作ることができます。しかし、そういう目的の場合はダウンロードしたほうが良いでしょう。
注意:HTML文書を保存するときは、ファイル名に .html 拡張子をつけることが大切です。Lynxは、この拡張子でローカル・ファイルがHTML文書であると判断します。
Lynxでは、ユーザーがローカル・ファイルの編集をすることができます。編集を可能にするためには、文書は "file:" URLで指定するか、(ホスト名を指定しない)普通のファイル名を引数としてコマンドラインから入力します。下記に2種類の指定方法の例を示します
Command lynx file://localhost/FULL/PATH/FILENAME lynx path/filename.html
それに加えて、ユーザーは Options Menu (オプション・メニュー)でエディターを指定する必要があります。オプションメニューで指定したエディターをlynxで利用できます。ファイルが適切に指定され、オプションメニューでエディターが設定されていれは、'e' コマンドを使うことができます。'e' キーを押すと、エディターが起動しファイルが編集できるようになります。編集がすんだら、エディターを終了させると、再びLynxに戻ります。Lynxは編集されたファイルを再ロードし、翻訳します。したがって、編集の結果が直ちにLynxの表示に反映されます。
'd'キーまたは'D'キーにはDOWNLOAD(ダウンロード)コマンドが割り付けされています。ダウンロード・コマンドを使うと、「選択リンク」にリンクされているHTMLファイルや、テキスト文書、バイナリー・ファイルを転送することができます。これらのファイルは翻訳されないそのままの形式で、一時的に保存され、ユーザーにはオプションのリストが表示されます。これは、ちょうど、バイナリー・ファイルへのリンクを(右矢印キーで)たどったときに、バイナリーファイルのビューワーが設定されていない場合にlynxが表示する方法と同じです。
デフォールトのダウンロード・オプションは、Save to disk (ディスクにセーブ)です。しかし、Lynxがanomymous mode(匿名モード)で使われているときは、この機能は使えません。このデフォールト・モード以外にも、kermit やzmodemなどのダウンロード方式を利用することができます。これらの方法を使用する場合、lynx.cfg ファイルに記述します。HTML文書を VIEW SOURCE (\)コマンドで表示しているときにも、PRINT コマンドのSave to disk (ディスクに保存)オプションでファイルを保存できます。しかし、この場合と、ダウンロード・コマンドでダウンロードする場合は、保存されるファイルがいくつかの点で異なります。たとえば、前者の方式ではタブは全てスペースで置き換えられます。Lynxは表示形式がこの方法をとるからです。他方でDOWNLOAD(ダウンロード)コマンドが使われた場合、元の文書に加えられるlynxによる変更は付加的に以下の行を加えるだけです。
<!--X-URL: http://www.site.foo/path/to/file.html --> <BASE href="http://www.site.foo/path/to/file.html">
これは、HTML文書の最初の行に書き加えられ、保存した文書中の相対URLが有効になるようにします。このわずかな変更も、lynx.cfgファイルの設定を
PREPEND_BASE_TO_SOURCE:FALSE
に変更するだけで、禁止することができます。
Save to disk (ディスクに保存)のようなオプションでは、出力ファイル名を求めるプロンプトが表示されます。全ての出力ファイルのファイル名は、circular buffer(循環型のバッファ)に保存されます。そうして、以前に入力したファイル名は上下矢印で呼び出して再利用することができます。
ファイルのRELOAD(再ロード; Control-R)コマンドを使うと、現在表示中のHTML文書の再ロードと再翻訳をすることができます。REFRESH(リフレッシュ; Control-LまたはControl-W)コマンドは、画面にOSや他のメッセージが混入して、画面が乱れたときに使います。REFRESHコマンドを使うと、画面が一度全部クリアされて、再び文書が表示しなおされます。
NOCACHE(キャッシュせず; 'x'または'X')コマンドはリターンキーまたは右矢印キー(ACTIVATEコマンド)の代わりに使います。xキーを右矢印キーの代わりに押すと、キャッシュに保存していたものではなく、再ロードしたHTML文書やFORMを表示させることができます。このときのHTTPサーバーへのリクエストでは Pragma: no-cache と Cache-Control: no-cashe がヘッダーに含まれます。POSTするデータをもったFORMでは、NOCACHE、ACTIVATE コマンドのいずれを使っても、FORMは再ロードされます。(Lynx and HTML Formsを参照)
普通の文書を表示しているときに、'/'コマンドを使うと、その文書の範囲で語句検索をすることができます。検索のタイプはOptoion Menu(オプション・メニュー)のsearch option setting(検索オプションの設定)で設定できます。search options では大文字と小文字を区別するか、区別しないかを設定します。この設定はLynx内でだけ有効です。
ある文書はindex documents(索引文書)として設定されています。HTML文書のHEADセクションにISINDEX要素を記述することでindex documentにすることができます。index documentを利用するとインデックス・サーバーから、語句の検索についての付加的な情報を取り出すことができます。Lynxのstatusline(状態表示行)には表示中の文書がindex documentであるかどうかが、表示されます。その場合、's'キーを押すとstatuslineのプロンプトが検索語句の入力を要求します。このプロンプトは、ISINDEX要素のPROMPTアトリビュートで変更することができます。このやり方でプロンプトが設定されていない場合、Lynxはあらかじめ設定されたプロンプトを用います。検索対象の文書のアドレスはHREFまたはACTIONアトリビュートで設定されています。検索対象文書のアドレスが設定されていない場合、Lynxは現在表示中の文書のURLを使い、それにstatuslineに入力された検索語句を?searchpart(検索部分)として付加して利用します。(Supported URLsを参照)
Lynx Options Menu (オプション・メニュー)は'o'キーを押すと表示させることができます。現在のオプション・メニューはLynxを走らせている最中でもオプションの変更ができます。これらの設定のほとんどは.lynxrcファイルに保存・読みだしすることができます。その他のオプションはlynx.cfgファイルに保存されます。
Lynxは2つのスタイルのオプション・メニューをサポートしています。下記にしめす、新しいスタイルのものは、実行時にHTMLファイルを自動作成して表示します。
Options Menu (Lynx Version 2.8.1pre.2) Accept Changes - Reset Changes Left Arrow cancels changes HELP! (変更を保存) (変更をリセット) (左矢印は変更取消) (ヘルプは!キー) Save options to disk: [_] (オプションの変更をディスクに保存) Personal Preferences (パーソナルの設定) Cookies : [ask user..] (クッキー) Editor : __________________________________________ (エディター) Emacs keys : [OFF] (Emacsと似たキーバインディングにする) Keypad mode : [Numbers act as arrows.............] (数字キーを矢印キーの代わりに使う) Personal mail address : __________________________________________ (表示中の文書をメールで送るときのメールアドレス) Popups for select fields : [ON.] (メニューを選択するときにポップアップメニューを出す) Searching type : [Case insensitive] (検索方法; 大文字と小文字を区別するかどうか) Show color : [ON....] (カラー表示) Show cursor : [OFF] (カーソルを表示する) User mode : [Novice......] (ユーザーモード; 画面下にコマンドの説明をだすかどうか) Verbose images : [OFF] VI keys : [OFF] (Viに似たキーバインディングにする) X Display : __________________________________________ Bookmark Options (ブックマーク・オプション) Multi-bookmarks : [OFF.....] (複数のブックマークファイルを使う) Bookmarks file : __________________________________________ (ブックマークファイルを指定) Character Set Options (キャラクター・セット・オプション) Assumed document character set : [iso-8859-1......] (文書のキャラクター・セットを推定) Display character set : [Western (ISO-8859-1)...........] (ディスプレーのキャラクター・セット) Raw 8-bit : [ON.] (8ビット・キャラクター) File Management Options (ファイル管理オプション) Ftp sort criteria : [By Name] (ftpのファイルのソート形式) Local directory sort criteria : [Mixed style......] (ローカル・ディレクトリーのファイルのソート形式) Headers transferred to remote server (ヘッダーをリモート・サーバーに転送するかどうか) Preferred document character set : _________________________________ (文書のデフォールトのキャラクターセット) Preferred document language : _________________________________ (文書のデフォールトの言語) User-Agent header : __________________________________________ (ユーザのヘッダー) Check your lynx.cfg here (lynx.cfgの内容を確認する) Accept Changes - Reset Changes Left Arrow cancels changes (変更を保存) (変更をリセット) (左矢印は変更を取り消す)
古い形式のオプションメニューは固定した書式です。普通こればLynxプログラムの一部としてコンパイルされ、lynx.cfgファイルのFORMS_OPTIONSの値をtrueに設定するとアクセスできます。
Options Menu E)ditor : emacs D)ISPLAY variable : aixtest.cc.ukans.edu:0.0 mu(L)ti-bookmarks : OFF B)ookmark file : lynx_bookmarks.html F)TP sort criteria : By Filename P)ersonal mail address : montulli@netscape.com S)earching type : CASE INSENSITIVE preferred document lan(G)uage: en preferred document c(H)arset : NONE display (C)haracter set : ISO Latin 1 raw 8-bit or CJK m(O)de : ON show color (&) : OFF V)I keys: OFF e(M)acs keys: OFF sho(W) dot files: OFF popups for selec(T) fields : ON show cursor (@) : OFF K)eypad mode : Numbers act as arrows li(N)e edit style : Default Binding l(I)st directory style : Mixed style U)ser mode : Advanced verbose images (!) : ON user (A)gent : [User-Agent header] local e(X)ecution links : FOR LOCAL FILES ONLY
オプションは括弧の中の英大文字キーを押すと変更できます。例えば'E'を押すとEditorの項目が変わり、'@'を押すと、show cursorの項目が変わります。テキスト入力が必要なフィールドでは、単純に文字列をキーボードからタイプします。間違って入力したところは、ライン・エディターが使えます。また、Control-Uを押すと1行全部を消すことができます。全ての変更を入力し終えたら、Returnキーを押すと、コマンド・プロンプト?へ戻ります。
二つの選択項目から一つを選ぶようなフィールドでは、どのキーを押しても選択項目が交互に変わります。それから、Returnキーを押すと変更を確定できます。
三つ以上の選択項目のあるフィールドでは、HTMLのフォームでみられるようなポップアップ・ウィンドウが開きます。ポップアップ・ウィンドウはpopups for selectフィールドがONに(下記参照)になっているときにだけ有効です。そうでないときは、カーソルはその選択項目の位置に留まったままです。そうして、どのキーを押しても、選択項目が循環的に変わります。それから、リターン・キーをおすと選択が確定します。
オプションの変更が済んだら'r'キーを押すとLynxが終了します。または、'>'コマンドを押してオプションの変更を .lynxrc ファイルに保存することができます。
Lynxで文書を表示させているときはいつでも、'c'コマンドでその文書のオーナーにメールを出すことができます。ただし、その文書にオーナーが特定してある必要があります。オーナーが特定してない場合、'c'コマンドは使用できません。リンクの中には、mailto: リンクがあります。これを使うとメールを他のひとに送ることができます。Lynxでのメールの特徴は直接的です。
コメントを送ることを決めたり、mail toリンクを選択すると、新しいメールようのスクリーンが現れます。メールの送信先はすでに設定されています。Lynxがユーザの名前と電子メールのアドレスと表題の入力を要求します。もし、ユーザがオプションメニューの "personal nail address" フィールドを設定していた場合、そのメールアドレスが自動的に送信元アドレスに設定されます。上記の情報を全て入力したら、もしユーザがanonymousユーザでなく、かつ、先にオプションメニューでエディターを設定していたら、設定されていたエディターが起動します。エディターが設定されていなかったり、ユーザがanonymousユーザだった場合、本文は単純なラインエディターで編集できます。
本文の送信が終ったらエディターを終了してください。または、ラインエディターを使用していた場合は、入力行に'.'(ピリオド)だけを入力します。最期にこのメールを送るかどうかの確認のメッセージが表示されるので、送信する場合は'y'を押します。その場合、つぎに、lynx.cfgファイルで設定したシグネーチャーをメールの最期に添付するかどうかを聞いて来たあとメールは送信されます。送信の前に'n'を入力するとメールは削除されます。Control-Gを入力すると上記のどの段階でもメール送信をキャンセルすることができます。
ネット・ニュースの記事をLynxで読んでいるときに、Reply to: user@hostのリンクを見掛けるかも知れません。また、記事を配信するnntpサーバがあなたの投稿を受け付ける場合、Followup to: rewsgroup(s)というリンクを見掛けるでしょう。
現在表示中の文書をブックマークに登録しておくと、次に同じ文書をみたいときにすぐにアクセスできるので便利です。Lynxでブックマークを使うためにはオプション・メニューの specify a bookmark filename を設定する必要があります。
ブックマークをあなたのブックマークファイルに保存するためには'a'キーをおします。すると次のようなメッセージが表示されます。
Save D)ocument or L)ink to bookmark file or C)ancel? (d,l,c):
'd'を押すと、現在表示中の文書へのリンクが保存されます。'l'を押すとそのページの中で、現在選択されているリンクが保存されます。'c'を押すとブックマーク・ファイルに何も保存せずに終了します。
'a'(add コマンド)が押されたときに、ブックマーク・ファイルがない場合、ブックマークファイルは自動的に作成されます。ブックマーク・ファイルが既に存在している場合には、リンクはそのブックマーク・ファイルの最期に書き加えられます。ブックマークファイルを見るためには、その前に(少なくとも1回は)'a'コマンドを使ってブックマークファイルが作成されている必要があります。
ブックマークを見るには'v'コマンドを使います。ブックマークのリンクは他の文書を見るときと同じようにたどることができます。ブックマーク・リストからブックマークを削除するときは'r'をおします。また、オプションメニューで設定されたテキストエディターを使ってブックマーク・リストの編集をすることができます。あなたは、リンクを削除したり、新しいリンクを作ったり、名前を変えたり等を、アンカー・エレメントの編集で行うことができます。しかし、ブックマークファイルのLIエレメントを変更してはいけません。また、1行を次の行に折り返してはいけません。同じように、あなたは、HREFアトリビュートのダブルクォートの中身を編集することができますが、タグの他の部分に空白をいれたりして変更してはいけません。また、他のアトリビュートを付け加えてもいけません。あなたは、既にあるリンクの行をコピーアンドペーストでコピーしてから、そのコピーした行を編集すると言う方法で新しいリンクを作成することができます。それは、書式は変更される危険を避けるためです。しかし、どんな新しいタグも付け加えてはいけません。もしリンクファイルの構造やスペーシングが変更されると、'a'ddコマンドや'r'emoveコマンドが正常に働かなくなります。
オプション・メニューの multi-bookmarks がOFFになっている場合、デフォールトのブックマークファイルだけを見ることになります。multi-bookmarks が STANDARD の設定では、最大26個のブックマークファイルを含むメニューが表示されます。それぞれのブックマークファイルは letter token (文字識別子) を入力して選ぶことができます。multi-bookmarks が ADVANCED の設定では、メニューは表示されず、letter token (文字識別子)の入力のためのプロンプトが出てきます。その場合でも'='を押すとSTANDARDの時と同じメニューが表示されます。または、単にReturnキーを押すとデフォールトのブックマークファイルが表示されます。
ブックマークと似た機能にジャンプ・コマンドがあります。ジャンプコマンドを使うとURLにアクセスするのに省略名を使うことができます。ジャンプ機能がアクティブになっているときに、'j'キーを押すと、URLの省略名を入力するためのプロンプトが表示されます。ジャンププロンプトで'?'キーを押すと省略名のリストが表示されます。
全てのジャンプの省略名は circular buffer (循環バッファー)に保存されます。以前に入力した省略名は上下矢印キーで呼び出すことによって再利用できます。
システム管理者への注意:lynx.cfgファイルを読んで、ジャンプコマンドをどのようにあなたのシステムにセットアップするか、また、どのように省略名を定義するか確認してください。
Unixの環境では、Lynxは拡張された DIRED (ディレクトリー・エディター)の機能を提供します。(VMSでは、もっとパワフルな CSwing プログラムの方がおすすめです。これはLynxから、ジャンプ・ショートカットや、プログラムへのリンクで実行できます。) Lynxが file://localhost/path/ というURLを使って、ローカル・ディスクのディレクトリーにアクセスしているとき、下記の新しい命令が使用可能です。DIREDサポートを使って、ローカルディスクのファイルの作成、編集、削除、コピー、移動ができます。DIRED モードで使用可能なコマンドは下記のようになります。
全てのキー・コマンドの要約やコマンドのキーへの割り付けはKEYMAPコマンドで呼び出すことができます。KEYMAPコマンドは普通は'k'キーか'K'キーに割り付けられています。下記にもっとも頻繁に使われるコマンドの説明を示します。
続く...