聖地・泰山



ハオ ツー(好吃)ご馳走さま

 中国旅行の楽しみの一つに食事である。朝食はホテルのバイキングだが、昼食、晩飯はレストランでの中国料理だ。写真は曲阜のレストランでの「孔府料理」である。歴代の皇帝が曲阜にきたとき出されたといわれ、中国の有名な満漢全席の重要な部分になった。
孔府料理の特徴は食材の豊富さにある。すっぽんのスープ、さそりの唐揚げなどもある。これだけの量で7人分である。これでもか、これでもかとばかり次々出てくる。「残すともったいない」と思うがとても食べきれない。ガイドによると、料理は食べ残さないといけないと言う。全部食べてしまうと料理人は量が足らなかったと思い悔しがるという。なんとももったいない話だが、日本と中国の食文化の違いである。「ハオ ツー」と言うとお店の人もにっこり。




済南にある足勺突泉は鍾乳洞の裂け目から毎秒1600gの水が湧き出している。温度は18度、水質は芳醇でお茶を立てるのに最適といわれる。この公園は1954年に作られだが、以前は金持ちの住まいが集中しているところだった。


泰山の中腹から頂上付近までのロープウエー。全長2198b高低差は678b、6人乗りのゴンドラ49個を14基の柱で支えている。1993年2月から同年11月の10ヶ月で完成させたと説明版に出ていた。ガイドによると、岩の急斜面だが工事用の資材はヘリなどは使わず、すべて人力で揚げたたと自慢げだったが、短期間の工事でほんとう?


山東省は高速道が発達している。延々と続き、まっすぐな直線の先には地平線が見える。道路の両側にはポプラが植栽されている。広い所は片側4車線と日本の2倍の広さ。通行料は日本の10の1の安さだ。

高速道の車窓からはどこまでも続く麦畑が見える。無数のビニールハウスも点在する。トマトや葉物の野菜を冬も栽培している。上部には筵が丸めてあった。寒いとき覆うそうだが、それも人力で。どれだけの人手がかかるのか。恐ろしや!中国の人力!


高速道を突っ走る車がある一方で、曲阜の街中では昔ながらの遊覧馬車が悠長に走っていた。時代の最先端と昔ながらの光景が共存するそれが中国だ。

孔林、孔廟、孔府の「三孔」を訪れた70歳以上の人には記念のメダルが贈られた。年齢はパスポートで確認するが、我が一行の2人もゲットした。「中国もサービスがよくなった」というのが感想。

国の1人っ子政策で子供は大事にされる。下校時には出迎えの親の列ができる。町で見かけた幼稚園児は皆かわいかった。ガイドによると、二人目の子供がほしく、生まれると届けずに、無戸籍になる子供もいるという。

孔林の参道には土産物屋がずらりと並ぶ。日本人と分かると「おっさん!」「殿!」と呼びかける。愛想のよいおばーさんは「おい!おい!」と手招きし、つい高いピーナツを買わされた人もいた。



孔子様の墓の前で絵を描く男性がいた。
出された名刺には「孔子の75代目」と書いてあった。
絵は墨で龍や鯉を描いてあったが、一枚日本円で千円。
結構商売になっていた。孔子様の子孫てほんと?



中国の公衆便所の汚さには定評があったが
最近では、ずいぶんきれいになった。
あるところでは「向前少一歩 文明大一歩」
(前へちょっとの一歩は文明への大きな一歩。

下のは「近くに寄って用を足せば、文明に近づく」
さすがスローガンの国である。