1月3日から7日まで中国・山東省の世界遺産の旅に出た。福岡から青島(チンタオ)まで飛行機でわずかに1時間40分。青島から陸路で山東省の省都・済南市へ。泰安市では自然遺産に指定されている名山・泰山を登り、孔子の故郷・曲阜市では縁の地を回り、再び青島へ。2000キロ近い車の旅でした。
 中国は北京、上海、西安についで4回目の訪問。いつもながら歴史の偉大さ、スケールの大きさ奥深さに圧倒されるが、今回もその例に漏れず、4000年の歴史が残した遺産は壮大で素晴らしかった。

孔子の故郷・曲阜   旅は道ずれ    オヤ?マアー!中国

泰山は山東省の中心部に位置している泰安市にある。泰山は中国の古代から天と地が接するところとして、中国人の信仰を集めた山であり、歴代の帝王も山に登り、封禅の儀(天と地を祭る儀式)を行った、秦の始皇帝は自ら登り、中国の統一を天に報告したと言われる。

標高は1545bと中国では高い山でははないが、中国5大名山のひとつに数えられている。国連の世界文化遺産のも指定されている。

「大山鳴動ねずみ一匹」という諺かあるが、この泰山をさして言ったのではないという。
泰然自若とか安泰などの語源になったのはこの泰山だという。



泰山は海底が隆起して出来たものといわれている。
山肌には岩が露出して荒々しい光景を作り出している。

山コースは2本あり、登山道は7300段の階段から
出来ている。5合目までは車で登り、
頂上付近までロープウェイである。
ロープウェーの終着駅から頂上までは700段の階段がある。

頂上からは山々が連なり、素晴らしい眺めで、
古代中国人が天と地の接する場所と信仰したことが
うかがえる。

階段の登山道の終着点である南天門。天国の入り口とも言われ
ている。

頂上付近には寺院やホテルなどが立ち並ぶ。観光地である。
資材はすべて人力で運び上げてというから驚きである。

ロープウェーの終着駅から頂上へはさらに700段の急な階段を登る。

頂上での運搬手段はすべて人力で、階段を天秤棒を
担いで上り下りする。

泰山の麓にある岱廟は中国歴代帝王が泰山祭りをした場所で、
中国最も旧い道教の建築です。